私は長崎ちゃんぽんが大好きです。コロナ前まで週1で食べていましたが、仕事がテレワークになってから回数がめっきり減ってしまいました。
そんな中、長崎市へドライブに出かけたので、ちゃんぽん発祥の店「四海樓(しかいろう)」に行ってきました。ここを訪れるのは今回で5度目。やっぱり美味しかった。
四海樓の創業はなんと明治32年、120年以上も続いている老舗です。味はもちろんロケーションも抜群。
長崎ちゃんぽんが好きなら、いや、好きじゃなくても行かねばならんでしょう。
※四海楼と表現しているサイトもありますが、公式サイトによると四海樓が正しいようです。
四海樓は国道499から少し路地へ入ったところにあります。
徒歩圏内にはグラバー園や大浦天主堂、オランダ坂など観光名所も多い。
- 住所 : 長崎市松が枝町4−5
- 電話番号:095-822-1296
- 予約:4名以上かつコース料理
- 営業時間:11:30~15:00 17:00~21:00
- 定休日 :不定休
- 最寄り駅:大浦天主堂
駐車場について
四海樓にも駐車場はありますが、私たちは観光もしたかったので上のマップに示す「松ヶ枝ターミナル駐車場」に車を停めました。
この駐車場は四海樓まで歩いて4分くらいで、しかも30分50円と他の駐車場と比べて激安でした。
「四海樓」の様子
「四海樓」の建物はこのように「もうかってまっせ」的な大きなビルです。
- 5階:展望レストラン
- 4階:予約専用和室(座敷)
- 3階:予約専用洋室(テーブル)
- 2階:ちゃんぽんミュージアム
- 1階:四海樓名店街(お土産店)
1階のお土産店。
ちゃんぽん以外に長崎の名産品を販売していました。
敷地内にある壁も凄い。
ボールを7つ集めると願いが叶うというアレ的なやつ。
窓際席からの眺めが最高
予約していない場合は5階の展望レストランに案内されます。長崎港と稲佐山を一望できるので眺めは最高です。
窓際席に座りたい人は開店前に並ぶことをお勧めします。
私たちは開店より少し早めの11:10頃到着しましたが、すでに20名ほど並んでしました。11:20頃になるとさらに増えて40名くらいになっていました。
ちゃんぽんの呼び名について
上の写真は「ちゃんぽん」の生みの親である陳平順さん。2階のミュージアムで撮影させてもらいました。
当初はちゃんぽんのことを支那饂飩(しなうどん)と呼んでいたそうですが、それがどうして「ちゃんぽん」になったのか?
四海樓でもらったパンフレットによると
明治32年頃、長崎にいた華僑や中国の学生たちは大変貧しく、平順さんはそんな人たちに支那饂飩を食べさせていたそうです。
中国語(福建語)で「吃飯(ご飯を食べる)」を「しゃぽん」あるいは「せっぽん」と発音するので、長崎の人たちにはそれが「ちゃんぽん」に聞こえ、やがて彼らが食べていた支那饂飩のことを「ちゃんぽん」と呼ぶようになったのではないか。
と書いてありました。
呼び名の由来は諸説あるとのことですが、いずれにしても当時の様子が目に浮かぶようです。平順さんの親切心がなければ、今でも支那饂飩と呼んでいたかもしれませんね。
「四海樓」のメニュー
四海樓を訪れたら次の3つははずせないでしょう。いずれも1100円です。
- ちゃんぽん
- 皿うどん(太麺)
- 炒麺(細麺の皿うどん)
他にはチャーハンやエビチリ、スーパイコ、八宝菜などの単品メニューもありました。
横道にそれますが、リンガーハットだと炒麺のことを皿うどんと呼ぶからややこしい。
「四海樓」のちゃんぽん
陳平順さんが明治時代に開発したちゃんぽんがやってきました。
私たちには、これくらいで丁度良い量です。
具材は錦糸卵、キャベツ、もやし、かまぼこ、豚肉、エビ、きくらげなど。
野菜たっぷりでいいですね。良い意味で麺に到達するまでに時間がかかる。
肉を油で炒め、具材を強火でよくかき混ぜて風味を出しているそうだ。
鳥と豚骨を数時間かけて炊き上げたスープ。
あっさり系の優しい味です。美味しいのですが、個人的にはもう少し塩気とコクが欲しい感じ。
人によっては味が薄い・パンチが弱いと感じるかもしれません。
ラーメンの麺はかんすい(炭酸カリウム)で小麦粉をこねますが、長崎のちゃんぽん麺を作るときは唐灰汁(とうあく:炭酸ナトリウム)を使う。
そのせいかどうか私にはわかりませんが、麺はめっちゃ柔らかくて喉ごしは良い。ただ、ちょっと柔すぎる感じ。
まとめ
この記事では、長崎市内にある四海樓をレポートしました。
ちゃんぽんは優しく上品な味。若干薄味かもしれませんが美味しいのは間違いないと思います。ちゃんぽん発祥の店だし、景色や雰囲気込みで1100円なら納得できるのではないでしょうか。
機会があればお試しあれ
長崎の店についてこちらにも書いています
なお、味濃いめのパンチの効いたちゃんぽんが食べたいならこちら
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