つい先日まで信じられないくらいの猛暑だったのに、あっという間に秋になりましたね。お出かけに快適な季節になったので、9月の連休に熊本県山鹿(やまが)温泉をドライブしてきました。
山鹿市は福岡から車で1時間半ほどなので、観光するのにちょうど良い距離です。
なぜ、山鹿なのか?
山鹿は栗の生産量が西日本一なんです。8月末~10月中旬まで収穫が行われるので、これに合わせて9月~11月頃まで和栗を味わうことができます。
ということで、今回は山鹿で和栗スイーツと熊本ラーメンを堪能してきました。また、温泉に入ったり、古い街並みや棚田を散策したりして、一日楽しむことができました。
この記事では、秋の山鹿を紹介していますので、ドライブの参考にしてみてはいかがでしょうか?
「くにほラーメン」で熊本ラーメンを食べる
福岡から1時間半くらいで到着する予定でしたが、九州自動車道が渋滞したので、3時間かかって13時頃に山鹿へ到着。
せっかく熊本に来たので、「昼食はご当地の熊本ラーメンを食べよう」となり、国道3号線沿いの「くにほラーメン」へ行くことにしました。
- 住所:熊本県山鹿市南島371-1
- 営業時間:11:00~23:30(水曜定休日)
ちなみにググってみると、後述するさくら湯の隣に「山鹿ラーメンくにほ」という店がありますが、その店ではないので注意してください。
今回の目的はあくまで栗なので、セットメニューではなくラーメン単品(650円)を注文しました。
熊本ラーメン独特の黒いマー油がインパクトありますね~。
マー油とは、ニンニクを揚げたり炒めたりした香味のこと。これが博多や久留米の豚骨ラーメンと大きく違う所ですね。
スープは濃厚でコクがあります。しかしコッテリしていない。美味しい。
私たちには塩味が強すぎましたが、そこは好みの問題でしょう。
マー油を混ぜると食欲をそそるニンニクの香りが鼻を抜けていく。
チャーシューがとろとろになるまで柔らかく煮込まれていました。キクラゲのコリコリ感も良い。
総合的に期待通りの味でした。熊本ラーメン、ウマしです。
入口に、山鹿名物の竹灯り(たけあかり)が飾ってありました。灯がともると綺麗でしょうね。
山鹿温泉散策~タオ珈琲
山鹿温泉の中心地に到着しました。この辺は1~2時間で散策できるので手頃なコースではないでしょうか?
私たちは温泉プラザ山鹿北側駐車場(最初の1時間は無料、そのあと1時間ごとに100円)に車を停めて、辺りを散策しつつ次の目的地「タオ珈琲」へ向かいました。
灯籠を頭に乗せて踊る娘たちの銅像。山鹿では、このような灯籠をあちこちで見ることができます。
山鹿を散策する時は、この観光案内所でパンフレットを入手しておいた方が効率よく廻れると思います。
なお、案内所の隣にあるさくら湯についは後述します。
山鹿灯籠民芸館。ここは大正14年に建築された安田銀行(現富士銀行)を改修したもので、現在は国の登録文化財になっています。
- 入場料:300円、小/中学生150円
- 営業時間:9:00~18:00
上の写真を撮影している場所は豊前街道であり、江戸時代には参勤交代に使われていたそうです。この辺りは、景観を維持するために風情のある建物が並んでいました。
銅像の所から歩いて10分程でタオ珈琲に着きました。
- 住所:熊本県山鹿市山鹿1465
- 営業時間:10:00~23:00
お目当ては、季節限定のマロンパフェです。
ところが、14時すぎに着いた時点で完売していました。
エ~ッ! でも、このままでは帰れません。
気持ちを切り替えて、山鹿栗の入った栗黒蜜きな粉ラテ(610円、期間限定)と、この店で一番人気の青森アップルパイのドリンクセット(825円)を注文しました。
ラテの方は、栗が美味しいのは当然として、黒蜜・ホイップクリーム・きな粉の三位一体の甘さとコーヒーの苦味のバランスがちょうど良い。これはおススメです!
アップルパイは、生地がサクッとしていて、アップルとカスタードは暖かい。甘さ抑え気味で、シナモンが入っていないところもグッドです。まぁ、想像通りの美味さでした。
ということで、マロンパフェは食べれませんでした。残念です。
八千代座は明治43年に建てられた芝居小屋で、現在は国定重要文化財になっています。先日は海老蔵さんが公演されていたようです。
- 住所:熊本県山鹿市山鹿1499
- 営業時間:9:00~18:00
あんずの丘「An」でモンブランとテリーヌをお持ち帰り
次は、持ち帰り用のスイーツを求めて、あんずの丘にある「山鹿和栗洋菓子店An(杏)」へ向かいました。
あんずの丘は、山鹿温泉中心部から車で20~30分ほど東へ走った所にあります。
- 住所:熊本県山鹿市菊鹿町下内田733 (あんずの丘内)
- 営業時間 :10:00~17:00 (定休日は第2/4火曜日)
Anは、山鹿和栗を使ったスイーツを10種類ほど販売している店で、この日は多くの人が訪れていました。
私たちは15時半頃着いたのですが、30分程の行列に並び、モンブランを注文してから受取るまでにさらに1時間かかってしまいました。
この時間になると、いくつかの商品が売り切れていました。
Anで買ったモンブラン(380円)
スポンジケージの上にマロンクリーム、そして半個分の山鹿栗が乗っています。
食べてみると、まぁ想定内の味でした。
もうひとつ購入したのが和栗のテリーヌ(1380円)。
この商品は、私たちが訪れた時点で最後の1つだったことから、人気の商品であることがわかります。
ちなみにテリーヌとは、長方形の型に具材を入れて調理したフランス料理のこと。
どこから切っても栗が入っていて、しっとりとしている。
バターと抹茶の風味が絶妙で超絶美味い!
正直に言って、モンブランよりもこちら方が当たりでした。
ちなみに、Anでは9月から11月末までの山鹿和栗フェア中、名前に栗が付く人が商品を購入すると10%OFFしてくれるそうです。
日本の棚田百選「番所の棚田」
あんずの丘を出て北へ30分ほど走ると、日本の棚田百選に選ばれた「番所(ばんしょ)の棚田」があります。専用駐車場はありませんので停める場所がないときは、空くまで待機するしかないでしょう。
番所というのは、昔この辺りを通行する際に荷物を調べる”番所”があったことから、そのまま地名になったそうです。
石垣の棚田が美しく、また稲穂の緑と彼岸花の赤のコントラストが目を見張ります。
彼岸花は、お彼岸の頃に急激に成長してあざやかな赤い花を咲かせる。球根の部分に毒性を持つことから、食べると彼岸(=死)するとも言われるそうです。
5時半頃でも多くの観光客が訪れていました。
当然ですが、畑を荒らしたり、落ちている栗を拾ったりするのはやめましょうね。
山鹿温泉さくら湯に入る
ドライブの仕上げとして、山鹿温泉中心地にある「さくら湯」に入浴してきました。
さくら湯は、細川藩主の御茶屋(殿様などが休泊する所)としてはじまり、明治に大改修され、さらに平成に昔の面影を残しつつ再生されました。
歴史的に価値のある温泉場なんですねぇ。
さすがに中の写真は撮影していませんが、外観と違って湯船や脱衣場は新しく、綺麗に清掃されていました。
お湯はアルカリ性で柔らかく、少しヌルっとする感じ。温度は若干ぬるめでしたが、長く入る人にはちょうど良いかと。とにかく、肌に優しいお湯でした。
なお、タオルやせっけん、シャンプー類はないので自分で持ち込んでください。
- 住所:熊本県山鹿市山鹿1-1
- 営業時間:6:00~24:00
- 入浴料:350円(安い!)
最後に
山鹿と言えば8月に開かれる山鹿灯籠まつりが有名で、花火大会や灯籠を頭上に乗せて踊る千人灯籠踊りなどを見ることができます。
また、2月には灯籠浪漫百華百彩という竹や灯籠でライトアップするイベントも開催されています。
残念ながら、2020年はコロナの影響でどちらも中止されたようですが、来年は開催されることを願っています。
今回は、和栗スイーツや熊本ラーメン、棚田や温泉など秋に楽しめる山鹿を紹介しました。
福岡からだと1時間半ほどで行ける所なので、ドライブ&散策にいかがでしょうか?
それと、栗は早めに売り切れるので、余裕を持って行くのがよろしいかと。
よい旅を
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