香港島の観光名所の1つにミッドレベルエスカレータと呼ばれる世界一長い、屋外エスカレータがあります。
このエスカレーターは中環(セントラル)地区と香港島の住宅街をつなぐために建設されたシステムで、全長はなんと800メートル以上もあり、ギネス世界記録に認定されているそうです。
システムは20機のエスカレータ、歩道、階段などから構成されていて、周辺の店や建物、風景を含めて観光名所となっています。
ということで、今回はこのエスカレータ周辺で楽しめる大館、エッグタルト、ウォールアートなどを紹介します。
「ミッドレベルエスカレータ」の場所
香港ステーションや中環(セントラル)から歩いて5~10分程度でミッドレベルエスカレータのスタート地点に到着します。
なお、エスカレータは無料です。
エスカレータは片方向のみで、午前6~10時まで下り方向に動き、午前10時以降は上り方向に動きます。反対方向へ移動したい場合は階段を利用しなければなりません。
当然、上りが疲れるので午前10時以降に行くことをオススメします。
香港の歴史的建造物を集めた複合施設「大館」
大館(Tai Kwun)は香港の歴史とアートの複合施設であり、旧中央警察署や中央裁判所、監獄などを改修して一般開放しているそうです。
2018年のオープン以来注目を集めている観光地なのだとか。
ミッドレベルエスカレータから大館へ行く場合、写真のような階段を上って突当りを左に進みます。
敷地へ一歩足を踏み入れると、このような広場が現れます。
歴史的な建物と近代的なビルが対照的。もうね、圧巻ですよ。
大館の敷地には20棟ほどの建物があります。
一部有料の所もありましたが、ほとんどの建物が無料で見学できました。いいね。
ゆっくり歩いて1時間弱で廻れると思います。
施設内にはレストランやバーなどもあるので、周辺を眺めながらひと休みするのもよろしいかと。
赤煉瓦に囲まれているとタイムスリップしたような錯覚に陥ります。
刑務所の牢屋。
両側から犯罪者に見つめられたらかなり怖いと思う。
レトロな刑務所の向こう側に近代的なシャネルのビル。シュールな景色ですね。
ライトアップされた階段とマンション群、月がいい感じで撮影できました。
大館にはふらっと立寄ったのですが、大変見応えのある場所でした。
時間があればぜひ寄ってみてください。
エッグタルト
香港のスイーツと言えばエッグタルト。
今回はミッドレベルエスカレータ周辺にある2軒の有名店をハシゴしてみました。
泰昌餅家(タイチョン ベーカリー)
最初に訪れたのは泰昌餅家(TAI CHEONG BAKERY:タイチョン ベーカリー)
- 住所:35號 Lyndhurst Terrace, Central, 香港
- 営業時間:9:30~19:30
イギリス植民地時代の最後の香港総督だったクリストファーパッテン氏が「世界で一番美味しい」と絶賛した店だとか。パッテンさんが言うんだったら間違いないはず(知らんけど)
エッグタルトは皇配蛋撻(クッキー生地のエッグタルト)と酥皮蛋撻(パイ生地のエッグタルト)の2種類あり、値段は1個10香港ドル(約200円)でした。
パイ生地とクッキー生地をそれぞれ1個ずつ買ってみました。
見た目はいい感じ。
パイ生地のほうは想像通り、サクっとした食感。
クリームは卵の風味と滑らかさは感じられるものの、期待してたよりも素朴な味でした。
個人的にはクッキーの方がよかったです。
bakehouse(ベイクハウス)
2軒目はbakehouse(ベイクハウス)に行ってみました。
- 住所:5 Staunton St, Central, 香港
- 営業時間:8:00~21:00
bakehouseは人気のパン屋らしく、いつも行列ができるようです。
香港に4店舗ありますが、今回はミッドレベルエスカレータの途中にある店舗に行きました。
実はこの店に来るのは今度で2度目。
1度目は初日の18時ころに訪れたのですが「エッグタルトはすでに売切れ」とのことでした。残念。
悔しいので別の日の昼頃に再度訪問しました。
たしか1個が12香港ドル(約240円)だったような。
程よく焦げ目がついて美味しそう
クロワッサンのような生地の中に洗練された甘いクリームが入っていました。
私がイメージしていたクリームの味はこれですよ。うまし!
ワンタンメンの老舗「麥奀雲吞麵世家」
ワンタンメンも香港グルメに欠かせない定番の麺料理です。
ワンタンメンの老舗「麥奀雲吞麵世家」は絶品でした。
こちらに詳しく紹介しています
ハリウッド・ロード(荷李活道)のウォールアート
次はミッドレベルエスカレータを離れて、ハリウッドロードを歩きます。
ハリウッドロードには写真映えするウォールアートがたくさんあって散歩が楽しくなりますよ。
このような壁画があちこちの壁に描かれています。
歩いている姿を撮影すると良いかも。
ホテルの壁にハリウッドの名優たち(左からモンロー、ヘップバーン、チャップリン)がポップアート調に描かれていました。
映画が好きな人にはたまらないはず。
横にはフランクシナトラの壁画もありました。
ポーズをとって撮影する人も多い
この辺りは、おしゃれな雑貨店やカフェもある沢山あるので寄り道も楽しい。
ブルースリー先生の壁画
2023年はブルースリー没後50年ということで、リー先生の主演作5本が日本でも上映されました。半世紀以上前の映画なのでストーリーや映像は当然古くさいのですが、先生の動きは本物であり、今見ても目を見張るものがあります。もし、リー先生がいなかったら北斗の拳もドラゴンボールも生まれなかったでしょう(たぶん)
ちなみにAchar(エーチャー)は、先生の”アチャー”という怪鳥音にちなんで付けています。
香港最古の寺「文武廟(ぶんぶびょう)」
高層ビル街の中にひっそりとたたずむ建物は「文武廟(ぶんぶびょう)という香港最古の寺院
この寺には知識と学業をつかさどる昌帝と、公正と忠義をつかさどる関帝が祀られています。
ちなみに関帝は三国志でお馴染みの関羽のことだそうです。そう言われるとちょっと親しみが沸きますね。
何かと御利益がありそうなので、宗教上の問題がなければお参りするのもよろしいかと。
天井からグルグルと巻かれた大塔香(螺旋状のお香)が印象的です。
線香を焚く時間が長いことから、「願いごとを唱える時間も長くなる」ということらしい。
寺院内をしばらく見て回ったら心がリセットされたような気がしました。
以上、ミッドレベルエスカレータ周辺の散策スポットを紹介しました。
旅のお役に立てば幸いです。
よろしければポチっとして頂けると励みになります。
コメント