辛い物が苦手な私は数年前まで担々麺を避けていたのですが、あるとき勇気を振り絞って食べてみたら『限界を超える辛さじゃないし、意外と美味い』ことに気づきました。ただの食わず嫌いだったわけですね。
今回は渡辺通り沿いの桜十字福岡病院裏手にある有吉商店の博多担々麺を紹介します。
担々麺のルーツ
有吉商店の前に、担々麺について少し説明しておきたいと思います。
担々麺は19世紀ごろに四川省で生まれた料理。材料や食器、七輪などを桶に入れて天秤棒に担いで売り歩いていたところから付けられた名前だそうです。
ただし、本場四川省の担々麺は汁のない混ぜそばだとか。
上の写真は四川飯店(天神店)の汁なし担々麺です。
担々麺を日本で広めたのは陳建民さん。私の記憶が正しければ、「料理の鉄人」という番組でアイアンシェフを務めていた陳建一さんのパパです。
四川省の汁なしタイプの担々麺は、1952年当時の日本では人気がでなかったそうです。そこで、すでに人気があったラーメンをヒントに、胡麻ペーストを加えたスープ麺として売り出したら評判になり、以来建民さんの考えたレシピが現在の一般的な担々麺になったそうです。
陳さんの四川飯店は、福岡市だと博多駅くうてん10Fと天神大丸エルガーラ B2階(上の写真)にあります。
有吉商店の場所
有吉商店は、渡辺通り沿いにある桜十字福岡病院の近くにあります。
- 住所:福岡市中央区渡辺通1丁目8-18
- 営業時間
- 昼:11:30~15:00
- 夜:18:00~翌3:00(月~土)、17:00~22:00(日)
- 西鉄天神駅より徒歩15分、渡辺通2丁目バス停より徒歩3分
- 駐車場なし
外観は飲食店というより八百屋か魚屋のような感じ。
店内には1階にカウンター席と2階にテーブル席があります。
なお、営業時間はFacebookと食べログ、公式サイトによって若干異なっているので公式サイトのものを記載しています。
有吉商店のメニュー
店の前に食券販売機があるので、そこで食券を買います。
有吉商店のメニューはこんな感じ
- 博多担々麺(790円)
- 辛ネギ担々麺(870円)
- 味噌担々麺(870円)
- ヘルシー担々麺(790円)
- チャン坦(850円)
- チャンポン(890円)
- 豚骨ラーメン(630円)
- チャーシューメン(730円)
- にらジャンラーメン(680円)
- 昭和醤油そば(710円)
- 焼きめし(650円)
これらの他にセットメニューがあります。
今回は、人気No1の博多担々麺と半チャーハンセット(1050円)を注文しました。
博多担々麺
チンゲン菜と鶏そぼろ、半熟卵が入っています。それにスープ表面にマー油とラー油が浮いています。
スープを飲んでみる。豚骨スープと胡麻ペーストがミックスされて深みのある味になっています。豚骨の臭みはありません。
私の舌はバーモンドカレーの中辛が限界ですが、この店のスープの辛さはギリギリセーフ。最後まで飲み干すことができました。
そして、独特なのは酸味。酸っぱいスープは初めてです。これは、ある意味斬新な感じがしました。
坦々麵といえば太目のちぢれ麺ですね。モチモチとしていてスープが良くからみます。
この店では、担々麺でも150円で替え玉ができます。
半熟卵が、辛さで麻痺した舌を癒してくれます。
半チャーハン
セットの半チャーハンです。玉子、ニンジン、カマボコ、ネギが入っています。
ご飯はパラパラ。ラードの香ばしい風味と塩加減。美味しい。
半チャーハンセットはおすすめです。
まとめ
有吉商店の博多坦々麵は、豚骨ベースで酸味の効いたスープが特徴的でした。これは好みが分かれるところでしょう。
担々麺には珍しく、替え玉ができるのが嬉しいサービスですね。
機会があればお試しあれ。
なお有吉商店は福岡空港にも出店しています。
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