2023年G.Wに5泊7日でベトナム南部の都市ホーチミンへ行ってきました。
ホーチミンは、かつてフランスの植民地だったことがあり、今でも当時の面影が街のあちこちに多く残っています。このため「東洋のパリ」と呼ばれています。
例えば下の写真を見てください。
カフェのベランダでベトナムコーヒーを飲みながらくつろいでいると、ヨーロッパにいるような気分(行ったことないけど)になります。
また、屋台やレストランではベトナム料理の定番であるフォーやバインミー、ベトナムコーヒーなどを比較的安い値段で楽しむこともできます。
今回ホーチミンに5泊したのですが全然足りない。できれば「もう一度行きたい!」と思える国でした。
この記事ではホーチミンの歴史や物価、コロニアル様式の街並みなどホーチミンの魅力を紹介したいと思います。
ホーチミンまでの移動について
ホーチミンの場所
ベトナム社会主義共和国はカンボジアとラオスに隣接している縦長の国で、首都はベトナム北部の都市ハノイ。
そして、今回訪れたホーチミン市はベトナム南部にある同国第2の都市になります。
福岡からホーチミンまでのフライト
私たちは福岡からアシアナ航空で韓国の仁川(インチョン)国際空港を経由し、ベトナムへ入国しました。
フライト時間は福岡から仁川までが約1時間半、仁川で約4時間待った後、ベトナムのタンソンニャット空港まで約5時間半かかりました。
ちなみに福岡ーベトナム直行便だと5時間ちょっとなので、待ち時間がない分だけ疲労感は軽いと思います。
ベトナム入国審査に必要なもの
ベトナムの入国手続はパスポートがあればOKです。
- 滞在日数が15日以下ならビザは不要
- ワクチン接種証明書およびPCR検査の陰性証明書の提出も不要
空港からホーチミン市街までの移動
タンソンニャット空港からホーチミン市街(上の写真)まで車で30分ほど。Grabを使って料金は800円くらいでした。
Grabとはタクシーやフードデリバリーをやってくれるサービスで、アジア版Uberだと思ってください。
アジアを旅行するときは必須のアプリです。
スマホにGrabアプリをインストールして、クレジットカードを登録しておけば簡単に利用できます。
サービスを利用すると最初に値段が提示されるのでぼったくられる心配がありません。
また、Grab以外の普通のタクシーやバスなどの交通機関も安く、料金のことはあまり気にせずに利用できると思います。
ホテルはサイゴン川のほとりにあるルネッサンスリバーサイドに宿泊しました。武将チャン・フ―・ダオの銅像が指差している建物です。
詳しくはこちらに書いています
この場所はホーチミンの行政区画のうち1区と呼ばれる所で、後ほど紹介する観光名所へ歩いて出かけることができるため大変便利でした。
ホーチミンの物価
あくまで目安ですが、ベトナムの物価は日本より2~5割程度安い感じでした。
- 定食屋の飲食物、タクシーやバス、ホテル(グレードによる)は日本の半額くらい
- 小綺麗なレストランになると日本と比べて若干安い程度
- 有名ブランドやユニクロの値段は日本とほぼ同じくらい
豪華なホテルでも比較的安く泊まれるので優雅な旅行を楽しめそうです。
ベトナム通貨・レート
ベトナムの通貨単位はドン(VND)。2023年5月のレートで1ドンが約0.006円でした。
通貨は紙幣のみで100VND札から50万VND札まであります。
硬貨は2011年以降製造を中止していてほとんど流通していません。
円換算する方法
買い物をするときは素早く円換算して、高いか安いかを判断したくなりますよね。
私は次のように計算していました。
- ドンの値段から下3桁の000を削除して6(2023年5月当時レートの1000倍)をかける
- もっと大雑把に簡単に計算する場合は下2桁の00を削除したあと2で割る
両替所
デパートのショップやホテル、良いレストランはカード決済できましたが、小さな店だと現金しか使えませんでした。
私たちは2か所の両替所を利用しました。
- タンソンニャット空港に到着出口のところ
- 市内の両替所:Quầy Thu đổi Ngoại tệ Eximbank 59 (下の地図のところ)
- この両替所に限らず、ベトナム表記は読み方がまったくわかりません
この角の店が両替所です。すぐ近くにホーチミン歌劇場があります。
ドンに両替すると桁数が大きくて確認しづらいので目安を書いておきますね。
なお両替するときのレートは1ドン=0.006円とします。
- 1万円を両替すると約1700,000ドン
- 5千円を両替すると約800,000ドン
両替したあと、上に示した額に近いかどうかを店内で確認しましょう。道に出てお金を数えたら危険です。
500,000(50万)ドン札を見たときは一瞬お金持ちになった気分になるのですが、実際は3000円程度なのですぐに現実に引き戻されます。
ホーチミンの気候
ホーチミンは熱帯気候で1年を通して温かい国です。
気温は23℃~32℃(平均28℃)、平均湿度は75%ほど。
- 雨季:5月~11月
- 乾季:12月~4月
ちなみに2023年のG.Wは全日晴天、ある日の気温は40℃近くまで上昇しました。
日本の夏と同じくらいの蒸し暑さです。
日中に街を歩いているのはほとんど観光客だけで、地元の人は室内か日陰に座ってダラダラ過ごしているようでした。
南国では一般的に室内やバスの中がギンギンに冷えていて凍えそうになりますが、ホーチミンは適度な温度で冷房しているので寒すぎることはありませんでした。いいね。
幸い、街にはお洒落なカフェがあちこちにあるので、そこでコーヒーブレイクするのがよろしいかと。
ホーチミンの歴史
ここからベトナムやホーチミンの歴史を簡単に紹介します。
19世紀半ばから20世紀初頭にかけてベトナムはフランスの植民地支配下でした。また、現在のホーチミン市は当時サイゴンと呼ばれていました。
20世紀中盤になるとフランス軍は撤退しましたが、なんやかんやでベトナムは南北に分断され、北軍と南軍の間で戦闘がはじまります。
その後アメリカが本格参戦することで1965年にベトナム戦争が勃発。サイゴンは激しい戦闘の舞台となりました。
そして、1975年に北ベトナム軍が南ベトナムへ進攻、4月30日に南ベトナム大統領官邸に戦車が突入したことでベトナム戦争が終結しました。
この当時活躍した人の中にホー・チ・ミン氏(写真の銅像)がいます。彼はベトナム戦争中に北ベトナムを指揮し、のちにベトナム共産党を創設しました。
こうしたホー・チ・ミン氏の功績を称え、1976年に首都サイゴンを改称する際に彼の名前を冠したホーチミン市になりました。
毎年4月30日はベトナム戦争が終結した「ベトナム解放記念日」として街中が盛り上がります。
私たちは運良く、サイゴン川のほとりから打上げられる解放記念の花火をホテルから見ることができました。
東洋のパリ~ホーチミンの観光名所
アジア諸国がヨーロッパ各国の植民地だったころ、ヨーロッパの建築や文化が現地のものと融合してできたスタイルを「コロニアル様式」と言います。
ホーチミンはフランス支配の影響を大きく受けたことから、別名「東洋のパリ」と称されていて、街のあちこちでフランス式コロニアルスタイルの豪華な建物を見ることができます。
さて、ここからホーチミンを訪れたら絶対見ておきたい観光名所を紹介します。
ホーチミン歌劇場
ドンコイ通りを歩いていると開けた広場があり、写真のようなバロック様式の建物が姿を現します。
歴史的な建造物ですが現在でも劇場として使用されていて、週末になるとコンサートやミュージカルが観覧できるようです。
虹色で書かれたホーチミンの撮影スポットの前で観光客が記念写真を撮影していました。
夜になるとライトアップされるので、それもまたインスタ映えする写真が撮影できそうです。
ホテルコンチネンタルサイゴン
ホーチミン歌劇場の周辺にもお洒落なホテルがたくさんあります。
写真のコンチネンタルサイゴンホテルをExpediaで調べてみたら14000円くらいから泊まれるらしい…いいね!
もちろん宿泊する日やグレードで大きく変わると思いますが、とにかく安い!
道を挟んだ反対側にはルイ・ヴィトンや建設中のマンダリン・オリエンタル・サイゴン・ホテルがあります。
ホーチミン人民委員会庁舎
歌劇場のすぐ近くに人民委員庁舎があります。
ここは政府の建物であるため通常は公開されてないようですが、この日は特別に入場できたようです。
クリーム色の外壁と華麗な装飾が施されていて、屋根の上には時計塔が建物全体を優美に飾っています。
初めて見たときはめっちゃ感動しました。
西洋風の建物と南国の植物がベトナム独特の風景を醸し出しています。
庁舎の前はサイゴン川に向かって一直線に道が開けています。
噴水の真ん中にあるオブジェは蓮の花。正式な国花ではないそうですが、ベトナム国民から愛されているシンボル的な植物です。
この辺りも夜になると屋台や並び、ローカルの人達や観光客がやってきて賑わっていました。
ベトナムは暑いので夜活動する人が多いようです。
サイゴン中央郵便局
郵便局も人民委員会庁舎と同様、シンメトリー(左右対称)なデザインが美しい。壁の彫刻もめっちゃいい感じです。
日中は普通に営業していて観光客でも自由に出入りできます。
正面上部にはホー・チ・ミン氏の写真が飾られていますね。
ここから絵はがきを出している観光客らしき人もいました。
入口の両サイドにお土産店があります。
サイゴン大教会とマリア像
郵便局の前にはサイゴン大教会があります。
残念ながら修復工事中でした。本来の姿は精巧に積み上げられた赤レンガ造りのクラシックな教会らしい。
そもそも2020年に完了する予定だったそうですが、スケジュールが伸びてたのだとか。
タンディン教会
美しい教会を見たければタンディン教会はどうでしょうか?
ピンクのお洒落な建物はインスタ映えすること間違いなし。
ここはドンコイ通りからだとちょっと距離があるのでバスかGrabで行くのがよろしいかと。
バスに乗る場合、グーグルマップを使うと便利です。
「ルート・乗換」で現在位置からダンディン教会までの道のりを検索、「公共交通機関」を選択すると近くのバス停、バスの番号などを教えてくれます。
ちなみにバスだと6000VND(36円)なのでチョー安い。
門の中にも入れました。
関係ないけど、このピンクを見るとロイヤルハワイアンを思い出します。
ベンタイン市場
多くの観光客が訪れるホーチミン最大の市場
買い物しなくても、とりあえず時計塔入口のあたりで写真を撮っておきましょう(いらんお世話か)。
市場内はめちゃくちゃ広くて約2000軒の個人商店が集まっているそうです。
食べ物や衣服、雑貨から日用品まであらゆるものが売られています
ゆっくり歩いてると、店員が日本語で話しかけてきます。
値札がついていない商品は高額な価格をふっかけてくるので注意しましょう。
別の店で400円で売っているTシャツを「2000円でどう?」とか言ってきまた。電卓を差し出して「いくらなら買う?」と。
こういう駆け引きも旅の醍醐味かもしれません。値引き交渉が楽しい人は値切ればよろしいかと。
そうでない人は相手にしない方が無難でしょう。
それと偽ブランド品には手を出さないように。
雑居ビル
もちろん、豪華な建物ばかりではありません。
古いけど雰囲気のある雑居ビルを見ることができます。
どうやらアパートの各部屋で商売しているようです。
ビルにはおそらくエレベータがなくて、階段で昇って行くのだと思います。
時間と勇気があれば、こういう店にも入ってみると楽しいかもしれませんね。
まとめ
いかがだったでしょうか? ホーチミンに行きたくなりましたか?
私はもう一度行きたいです。帰って来たばかりなのにベトナム関連のYoutubeを見ながら懐かしんでおります。
フランス式コロニアル様式の洒落た建物や観光名所がいたる所にあるので、歩いて行ける範囲でも十分楽しめますよ。
とにかく暑いので水部補給を忘れずに。出かけるときはカフェでコーヒーやフルーツジュースを飲むのもありだと思います。
日本よりも物価が安いのであまり値段を気にする必要はないでしょう(知らんけど)
ベトナムの人たちは基本的に親切でした。
日本語はほぼ通じませんでしたが、英語を話せる人は多かったように思います。英語が苦手な人はグーグル翻訳などのアプリを利用しましょう。
私が覚えたベトナム語
- シンチャオ:こんにちは
- カム・オン:ありがとう
旅のヒントになれば幸いです。
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