この記事では、世界に2つしかない【北川村「モネの庭」マルモッタン】の見どころをくわしく紹介します。
北川村「モネの庭」をオススメする理由は
- モネが描いた池や花を実物として見ることができる。
- 自分が絵画の中に入ったかのような感覚が味わえる。
- 展望デッキからの景色も素晴らしい。
- 庭園内が隅々まで手入れが行き届いている。
絵の知識がほとんどない私でも、庭や自然の素晴らしさに感動しました。絵画に興味のある方ならモネの世界感を満喫できるでしょう。
しかも、入園料はたったの1000円(2021年3月に改定)なんです。お値段以上と言っても過言ではありません。
絵を描くのもよし、植物や景色を観賞するのもよし、食事するのもよし、デートするのもよし、いろんなシチュエーションで使えそうです。
北川村「モネの庭」マルモッタンの場所
高知県高知市から車で90分ほど東へ走った北川村にあります。高知空港からだと60分ほど、高速道路の場合は南国ICから70分ほどで着きます。
- 住所
- 〒781-6441 高知県安芸郡北川村野友甲1100番地
- 営業時間
- 9:00~17:00
- 休園日
- 6月~10月の第1水曜日
- 12月1日~2月末日
モネと言えば睡蓮
クロード・モネという画家の名前はご存知の方も多いはず。
ところで、モネがどんな絵を描いてたか思い出せますか?
恥ずかしながら私は思い浮かびませんでした。
はい、そういう方は「モネ 睡蓮」というキーワードで検索した画像を見てください。池に浮かんだ睡蓮の絵がたくさん表示されると思います。「あぁ~見たことある」って感じではないでしょうか。
そうなんです。「モネの睡蓮」は1枚の絵を指しているわけじゃなくて、睡蓮を描いた一連の絵の総称なんですね。だから印象的な1つの絵が頭にパッと浮かんでこないんです。
世界に2つの「モネの庭」ってどういうこと?
モネは、絵画だけでなく庭園造りにも才能を発揮しました。パリ郊外(ジヴェルニー)の自宅に池や橋を造り、植物を植え、そうやって自作の水の庭を造成していったんですね。絵を通り越して、庭自体を芸術作品にしちゃった感じです。
この本家フランスの「モネの庭」を日本で再現したものが【北川村「モネの庭」マルモッタン】になります。本家以外で公式認定されているのは唯一この庭だけなので”世界で2つ”しかないというわけです。
ちなみに、マルモッタンというのは美術品収集家の名前で、その人のコレクションが寄贈されてマルモッタン美術館となり、のちにモネの作品が沢山寄贈されたのを機にマルモッタン・モネ美術館と改名されました。
北川村「モネの庭」マルモッタンは、この美術館名にちなんで付けられたと思われます。
チケットの半券で本家「モネの庭」にタダで入れる!
車で到着したら、第1駐車場の端にあるチケット売場で入場券を買います。
- 一般:1000円
- 小中学生:500円
- 小学生未満:無料
- 10名以上の団体:一般900円/小中学生450円
ただし、カフェ モネの家、ギャラリー ショップ、パン工房のみを利用する場合はチケット不要です。なんと素晴らしいサービスでしょう。
チケットの半券をフランスの本家「モネの庭」で見せると、2027年まで無料で入園できるそうです。念のため捨てずにとっておくと使う機会があるかもしれませんね。
地図を見てみましょう。庭園内は3つの庭に分かれています。
第一駐車場の右側に「水の庭」、遊びの森を抜けて「光の庭」があります。駐車場の左側に行くとギャラリーショップ、カフェモネの家、手作りパン工房があり、そこを抜けると「花の庭」があります。
「水の庭」の素晴らしさに感動
駐車場から「水の庭」の方へ歩いていくと、突然このような池が姿をあらわします。
なんという素晴らしい風景でしょうか。圧巻です。
感動のあまり、しばらく見とれてしまいました。
写真で見る限りフランス本家の「モネの庭」とまったく同じというわけではありませんが、本家の庭園責任者にアドバイスをもらっているだけあって、雰囲気はかなり近いと思います。
モネが日本の橋をイメージして作ったもの。「睡蓮」の中でも描かれている風景です。
5月に訪れたので、藤の花が咲いていました。緑と紫のコントラストがいいですね。
庭のほとりでスケッチしている人がいました。私は絵心がありませんが、モネと同じ風景を描きたくなる気持ちがわかります。
池の水面に反射した木々もまた美しい。
雑然と育っているように見えますが、丁寧に手入れしていないと、このような景観は維持できないでしょう。ものすごい熱意だと思います。
「水の庭」をぐるりと一周するだけで、モネの世界に入り込んだような何とも言えない不思議な気分でした。
ここにしかない「光の庭」
次に「光の庭」に行ってみました。途中、映画のロケに使われそうな森の中を抜けていきます。
「光の庭」は地中海をイメージして造った庭だそうで、フランス本家にも無いそうです。
ということは「光の庭」は世界でひとつだけの庭ですね。
訪れる時期が良ければ、花が咲いてカラフルな景色になるでしょうね。
手入れの行き届いた「花の庭」へ行く
「花の庭」へ行くには、まず駐車場からアーチを抜けて、ギャラリーショップの建物に入ります。
そこから、階段で1階に降りて外に出ると展望デッキへ出ます。
向こうに見える山もまた素晴らしく、カメラに収まらないほどの大パノラマでした。
ここでコーヒーを飲みながらのんびりするのもいいですね。しかも、ここはチケット不要なんですよ!
展望デッキ横の階段から降りると「花の庭」です。ここから先はチケットが必要です。
残念ながら花は2分咲きくらいでしたが、満開の時であればすごくキレイでしょうね。
大きな木にツルバラを巻きつかせて綺麗なオブジェのようになっているので、ここで写真を撮りたいところ。
一見すると雑草のように植物が生い茂っていますが、きちんと手入れされています。隅々まで手抜きをしないところもいいですね。
カフェ「モネの家」で食事
庭園内にはカフェ モネの家があります。ここはチケットを買わなくても利用することができます。私たちは、ここで食事することにしました。
ランチタイムは9:00~15:30
この日は寒かったので室内で食べましたが、温かく天気が良ければデッキで景色を見ながら食事をするのも良さそうですね。
地元の食材を使用したメニューから選べます。
四万十ポークの焦しバターソテー。分厚くカットした豚肉に迫力があります。バターソースが絶妙な味付けだったので美味しく頂けました。
スパゲティは、新鮮な野菜と濃厚なオリーブオイルのシンプルなスパゲティです。
「手づくり工房」のふわふわシフォンケーキ
「モネの家」の隣にある「手作り工房」で、食後のデザートにシフォンケーキを購入しました。
食べてみると、ふわっふわの食感で程よい甘さ。コーヒーや緑茶によく合います。
最後に
北川村「モネの庭」マルモッタンは、計算しつくされた庭、手入れの行き届いた草花など大自然を満喫できるところでした。しかも、1000円で楽しめるという素晴らしさ。ぜひ現地を訪れて、自分の肌で確かめてみてください。
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