福岡市東区にある香椎宮は古くからある有名な神社。その香椎宮の駐車場の近くにそば屋「不老庵」があります。
不老庵は美味しい十割蕎麦を出すお店で、2014年ミシュランガイド-福岡佐賀特別版でビブグルマンに選ばれたほど。ちなみにビブグルマンは、リーズナブルな価格で高い満足度が得られるというミシュランの評価基準です。
今回は、不老庵の「天せいろう(ざる蕎麦と天ぷら)」を食べてきました。
ミシュランの選ばれた店と言っても気取った感じはなく、入りやすい雰囲気でした。十割蕎麦は風味も食感も良く、天ぷらとの相性も抜群でした。
不老庵の行き方
不老庵は福岡市東区香椎宮のすぐ隣の細い道沿いにあります。
- 住所:福岡市東区香椎4-13-14
- 営業時間:11:30~14:30(3時間)
- 定休日:火曜日(祝日と重なったら次の日)
営業時間は3時間しかないので、お早めに。
- 車で行く場合
- 店の入口横の黄色いカードに駐車場の場所が書いています。
- 満車の場合は、近所の有料パーキングに駐車しましょう。
- 交通機関を利用する場合
- JRの場合は、JR香椎神宮駅で下車して徒歩7分ほど
- 西鉄電車の場合は、西鉄香椎宮駅で下車して徒歩10分ほど
不老庵のニュー
せいろう(ざる蕎麦)/かけそばが800円で、2杯目から500円になります。ミシュランに掲載されたからといって高いわけではなさそうです。ちょっと安心。
私たちは、天せいろう(1400円)を注文しました。本当は土日、祝日限定の「おとなのいなり」も食べたかったのですが、すでに売り切れていました…残念。
出汁へのこだわり
メニューと一緒に、出汁へのこだわりを書いたカードがありました。要約すると
- 鰹節は、うま味が詰まった枯れ節を使用。使う分だけを削り出すことで香り高くしている。
- 醤油は、不老庵専用の醤油を特注。砂糖・みりんを加えて長く寝かせている。
- 温度調節しながら長時間かけることで、うま味成分を最大限に引出しながら濃い出汁を作っている。
長年研究を重ねた末に、今の味に行き着いたのでしょうね。食べるのが待ち遠しい。
不老庵の「天せいろ」を食べてみる
天せいろうが出てくるまでのつなぎとして、蕎麦を揚げたものが升に入ってやってきました。
カリッと揚っていて、お菓子感覚でポリポリ食べてしまう。
料理が出てくるまで時間がかかるので、しばらくこれで間をもたせます。
キター!天せいろう。見た目がいいですね。
ざる蕎麦にそばつゆ、大根おろし・わさび・ネギのオーソドックスな薬味。
天ぷらは、海老2匹と蓮根・ナス・かぼちゃ、キノコ(たぶんシメジ)の野菜類。これに天つゆ、大根おろしと塩がついています。
蕎麦通な感じで、まず十割蕎麦をそのまま食べてみました。シコシコとした食感。蕎麦独特の心地よい歯ごたえです。
次に、天ぷら用の塩をつけて食べる。蕎麦の味が口の中に広がります。
そして、薬味を入れたそばつゆにつけて啜ってみる。あぁ~美味しい。
そばつゆは塩味が若干強めで濃厚、甘さ控えめ。この辺りは人それぞれ好みが分かれるところでしょう。
ミシュランとかビブグルマンとか正直よくわからんけど、とにかく美味いです。
天ぷらも食べてみる。サクサクっと揚っていていい感じ。脇役という立場をわかっている。
ツルツル、サクサク…気がつくと完食しておりました。
最後は、濃厚なそばつゆをそば湯で割って飲んで余韻を楽しむ。ごちそうさまでした。
店の雰囲気も、店員さんの対応も良かったです。お客さんは多く、1人で訪れている女性客も数名いらっしゃいました。
注文してから出てくるまで時間はかかりましたが、丁寧に作っていることを考えれば仕方ないでしょう。逆に言えば、時間がないときは避けた方が良いかと思います。
天せいろうの量は私たち夫婦にはちょうど良く、十割蕎麦は納得の味でした。
おまけ:全国的に珍しい香椎宮の鶏石(けいせき)神社
不老庵のすぐ隣には香椎宮があり、その中に全国的に珍しいニワトリが祀(まつ)られた鶏石(けいせき)神社があります。
キツネとか狛犬とか見たことはありますが、ニワトリは確かにはじめて見ました。
ニワトリが卵を産んでそれが孵化するように、鶏石神社でお参りすると、形のないところから物事が成就(じょうじゅ)するという御利益があるらしいです。
クリエイティブな仕事をされている人は訪れてみてはいかがでしょうか?
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