ボーナスが出たし、暑い夏を乗り切るために「吉塚うなぎ屋」に行ってきました。
吉塚うなぎ屋は、1873年(明治6年)に創業した約150年の歴史をもつ鰻料理の老舗です。以前見たテレビ番組の中で、食通のタモリさんがこの店を絶賛していました。
実際、うなぎの蒲焼を食べてみると本当に美味しくて、ファンが多いのも納得です。
ということで、この記事では吉塚うなぎ屋のうな重をレポートしたいと思います。
吉塚うなぎ屋の場所
吉塚うなぎ屋は店名の通り吉塚で開業したとのことですが、現在は中州の博多川通り沿いにあります。
- 住所:福岡県福岡市博多区中洲2丁目2-27
- 営業時間:10:30~21:00(L.O20:00)
- 定休日:水曜、お盆、年末年始
- 駐車場:あり
- 電話:092-271-0700
歩いて行く場合は西鉄天神駅、地下鉄祇園駅、JR博多駅から15~20分ほど。
車で行く場合は5台分の駐車場があります。満車の場合は近所の駐車場に停めましょう。ちなみに店の隣にパラカパーキング(20分200円)があります。
明治6年と言えば伊藤博文や大久保利通、るろうに剣心が活躍していた時代です。その時から営業していると聞くと歴史のある建物をイメージしますが、実際は3階建ての和モダンなビルでした。
- 2階:受付、持ち帰り、食事
- 3階:食事(予約している人はこちらへ)
内部には階段がありますが、エレベータもついているので楽に昇ることができます。
私たちは当日に予約の電話を入れたのですが、「本日は予約で一杯なので、直接お越しください」とのことでした。
予約客ではない人は、2階にある発券機で受付を済ませて、自分の受付番号が呼ばれるまで待ちます。
ちなみに予約した客は直接3階に行けばよいようです
吉塚うなぎ屋の雰囲気
私たちは3階の広間に通されました。
和室ですがテーブル席なので楽に座ることができます。テーブルにはコロナ対策用のアクリル板が立ててありました。
周りを見ると、年配の方から若いカップル、小さな子供を連れた家族など幅広い層に人気があるようです。
ランチョンマット(紙)に次のような文章が書かれていました。
ウナギというものは赤道直下までタマゴを生みに行き、二年かかかって日本へかえり、吉塚に来てカバヤキになるのである
これは、よく聞くうなぎの稚魚(シラス)の話ですね。養殖うなぎは、このシラスを育てたものになります。
この店では静岡、鹿児島、宮崎で養殖された鰻を仕入れているようです。ちなみに、この日は宮崎産の鰻を使用しているとのことでした。
窓からの眺めはこんな感じ。これを風情というのだろうか?
吉塚うなぎ屋のメニュー
メニューは大体こんな感じ
- うな丼(2切、3切、4切)
- うな重(4切、5切、6切)
- うなぎの幕の内(8品、11品、13品)
- うなぎ茶漬け
- うなぎ会席
うな丼はタレがかかったご飯に蒲焼が乗った丼物で、うな重はご飯、蒲焼、タレが別皿でやってきます。
お吸い物が付くメニューは肝吸いか赤だしの味噌汁を選択できます。
ボーナスをもらったし、今回は特うな重(4380円)と骨せんべいを注文しました。
吉塚うなぎ屋の特うな重を食べる
特うな重とご対面です。ワクワクです
上の段に蒲焼が6切入っていました。うひょ~、いい匂い。
予算次第ですが、蒲焼を堪能したいなら6切がオススメです。
厚みもありますよ。美味しそうですね。
いただきます。
うめーーー!!
この店独自の焼き方があるらしく、外側はカリッと焼き上がっていて芳ばしい。若干歯ごたえがあります。
そして、中身はふっくらと柔らかい。臭みはまったくありません。
続いて、別皿のタレにつけて食べてみる。
蒲焼の決め手はタレです。タレがまずかったらすべてが台無しになりますよね。
チョーうめーーーーー!!
醤油のコクと上品な甘さが私のストライクゾーンのど真ん中です。もうね、150年の旨味がグッと凝縮されている感じです。
3口目はご飯と一緒に食べてみる。
ご飯は若干固めに炊かれていて、タレをかけてもベチョベチョになりません。
完璧です。
肝吸いは想像通りのお味でした。
山椒と七味が置いてあるので、味変したい人はお好みで。
ただし、山椒は味の主張が強いので、あまりかけすぎると逆効果になります。少しづつかけるのがよろしいかと。
こちらは骨せんべい。カリッとしていて、塩味が程よく効いています。
おつまみに良さそうですね。
吉塚うなぎ屋の注意点
売り切れると終わり
ラストオーダーは20時となっていますが、鰻がなくなると終了だそうです。私たちは18:40に店を出たのですが、売り切れの案内が出ていました。なので、早目に行った方がよろしいかと。
支払い方法
支払いは現金のみで、クレジットカードや電子決済は使えません。
私は現金を持っていなかったので焦りました。妻にお金を借りて事なきを得ましたが、そうでなければ今頃皿洗いをしていると思います(妄想)。
土用の丑の日と鰻の関係
最後に土用の丑の日と鰻の関係について書いておきますね。
昔の話。天然鰻は体内に栄養を蓄える秋~冬が旬であることから、夏場は売れ行きが悪かったそうです。
ある日、蘭学者の平賀源内が鰻屋の主人から「夏場に鰻が売れるようになりませんかね?」と相談されたので、「本日土用の丑の日」と書いて宣伝したところ、それが評判になって大繁盛したという説があります。
土用とは季節の変わり目の18日間を言い、夏だと大体7月末あたりになります。これに丑の日(12日で1回やってくる)を重ねた日が土用の丑の日となります。
ちなみに、この先3年間の土用の丑の日は次の通りです。
- 2022年:7月23日(土)
- 2023年:7月30日(日)
- 2024年:7月24日(水)
土用の丑の日と鰻の間に科学的なつながりはないようですが、土用の丑の日という文字を見ると鰻を食べたくなりますよね。パブロフの犬状態。
まとめ
この記事では「吉塚うなぎ屋」のうな重をレポートしました。
焼き加減、芳ばしさ、食感が絶妙で、めちゃくちゃ美味しかったです。創業約150年は伊達ではありませんでした。お値段に比例して満足度は高いと思います。
機会があればお試しあれ
こちらでもうなぎをレポートしています。
なお、近くにはこんな店もあります。
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