久しぶりに博多駅へ行った帰りにKITTE博多1階のファーイーストバザールというカフェでお茶してきました。
公式サイトには、「世界にはみんなが知らない素晴らしいものがまだまだ沢山ある…」というキャッチコピーがあります。たしかに、この店の雰囲気や飲み物には異国情緒があり、少しだけ異文化を体験することができました。
この記事では、アラビックコーヒーとヒンドゥーチャイ、アラビックチーズケーキをレポートします。
ファーイーストバザールの場所
ファーイーストバザールを直訳すると「極東の市場」という意味。欧州から見れば日本は東の端にある島だからFar Eastだと遠い昔に習ったような気がします。
実際の店はKITTE博多(博多マルイ)1階のJR博多駅側にあります。
- 住所:福岡市博多区博多駅中央街9-1
- カフェ営業時間:11:00~20:00
店は壁で仕切られているわけではなく、フロアの一角にソファやテーブルを配置したオープンなカフェです。
金色のテーブルやギャッベ(かどうかはわかりませんが)のマットがいかにも中東って感じですね。
ギャッベとはペルシャ語で「粗い、雑」という意味ですが、遊牧民の手織り絨毯の呼称としても有名です。
蛇口のついたオブジェはイラン北部やロシアで使われている「サマワール」という茶器。筒の中に炭を入れてお湯を沸かし、下の蛇口から注ぎます。
ファーイーストバザールのメニュー
ドリンクメニューは次の通り。味が想像できないものもありますね。
- アラビックコーヒー
- サイフォン
- フレンチプレス
- アイスコーヒー
- ヒンドゥーチャイ
- ダージリンティー
- エジプシャンカルカデ
- アイスティー
- アラビアンデーツミルク
- アンデスホットチョコレート
この他、アラビアンチーズケーキやスムージー、ジェラートもありました。
私たちは、アラビックコーヒーとチーズケーキのセット、ヒンドゥーチャイを注文しました。
濃厚なアラビックコーヒー
渋い金属製の食器とともにアラビック(アラブの)コーヒーがやってきました。
作り方は、写真右のイブリックという取っ手付きの小さな鍋でお湯を沸かし、コーヒー粉を混ぜます。泡立ったら火からおろす→落ち着いたら火にかけて混ぜるを2、3度繰返してできあがり。もちろん、ここまでは店でやってくれます。
カップに注いで粉が沈むまでしばらく待ちます。ここポイントですよ。あわてて飲むと粉が口に入って不快な気分になります。
味は濃厚。苦味はありますが飲めない程ではありません。
飲んだ後に独特の香りが鼻を抜けていきます。
店によっては砂糖が入っていたり、カルダモンというインドの香辛料が入っている場合もあるようです。
ここまで読むと「トルココーヒーと同じでは?」と思う人もいるかもしれませんね。
確かに作り方は同じですが、アラブではトルココーヒーとは呼びません。なぜなら、昔々アラブ諸国はオスマントルコ帝国に支配されていたからです。かつての敵国の名前では呼びたくないでしょうね。
こちらはアラビックチーズケーキ
チーズケーキの上にそうめんを揚げたようなカリカリのやつと、ピスタチオなどが添えられています。
このチーズケーキはめちゃ美味しいです。
甘いケーキを口に入れた後に、苦いアラビックコーヒーを飲むと最高です。
これオススメです。
癖の強いヒンドゥーチャイ
こちらはヒンドゥーチャイ。
チャイは植民地時代のインドで生まれた飲み物です。当時、良い茶葉はイギリスに輸出していたため、残った粗悪な茶葉で美味しいお茶を飲めるように工夫してできたのがチャイになります。
チャイは茶葉を水で煮出して、ミルクと砂糖を加えて濾(こ)したもので、香辛料を入れて飲むこともあります。
店員さんによると、この店ではカルダモン、ブラックペッパー、クローブ、シナモンを加えているとのことでした。
飲んでみると、香辛料の癖が強い!
調べてみるとクローブやシナモン、カルダモンは胃腸薬の原料に使われるようです。
これは賛否分かれるところでしょう。好きな人にはたまらない、苦手な人にもたまらない。
最後に
この記事ではファーイーストバザールのアラビックコーヒーとチャイ、チーズケーキをレポートしました。
コーヒーもチャイもエキゾチックな味で、異文化を少しだけ体験することができました。
機会があればお試しあれ
なお、KITTE博多にはアメリカの定番料理を楽しめる「オリジナルパンケーキハウス」もあります。

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